menumenu
menu

パフォーマンス向上を目指すアスリートへ

コラム

(第3回)故障中の選手に対する精神的なフォローや治療院の選択

2017年08月18日 アスリートのための予防&ケア

故障しても練習を続けたい!走りたい!
これは継続しても大丈夫な怪我?
それとも休むべき?

この的確な判断は重要で、選手の精神的モチベーションの維持にも繋がります。
今回は、このような状況への対応や、少し指導者目線からの内容でお話ししたいと思います。

早期判断

≪休息か継続すべきかの判断≫

選手が故障してしまったら・・。
選手のモチベーション維持と早期回復の為に出来る事は?

ここで「休息」か「継続」かの
≪早期判断≫
が必要になります。

結果、選手の「モチベーション維持」につながります。

あえて継続

私の場合、基本、≪特定の怪我や故障≫以外、休ませずに練習を継続させます。
※状態により、練習量は、通常の5割~7割程度で継続させたり、代替え運動を推奨する場合もあります。

≪怪我や故障は必ずしも悪ではない≫

故障部位に刺激を与える

成長ホルモン分泌アップ

血流改善

損傷部位の修復

≪運動継続により治癒が早まる可能性もある≫

これが、選手を休ませずに継続させる理由の一つですが、継続させる事で、怪我や故障でも休みたくない選手や故障により精神的ダメージを受け、不安を抱いている選手にとっては、精神的なモチベーション維持に繋がります。

しかし、

絶対休養

≪休養が必要な怪我もある≫

休養が必要な怪我・故障に関しては、必ず休ませます。
又、休養中もモチベーション維持の為に、故障範囲以外の代替え運動を提案するなどは必要です。

この判断が出来る指導者や治療家の先生に相談できる環境が選手には必要になってくると思います。

例えば、私の治療所での一つの基準として

≪アキレス腱炎≫

これは、何がなんでも「完全休養」させます。
経験上、これだけは、しっかり安静にし、治療に専念させないと完治し難いです。

例)ランナーの場合→絶対に走らない、エアロバイクやウォーキング、水泳等の代替え運動へ切り替え

安静が必要な故障部位(当院基準)

1位 アキレス腱炎    3W(完全休養期間)
2位 アキレス腱周囲炎  2-3W(完全休養期間)
3位 腸脛靭帯炎
4位 鵞足炎
5位 シンスプリント
6位 足底筋膜炎

これは当院の基準例ですが、このような、ある一定の基準と経験からくる知識を持つ事も必要ですし、すぐに相談できる治療家や指導者が近くにいて、アドバイスや精神的フォローをしてあげる事が大事になってきます。

私の基準

最後に、参考までに怪我や故障に対する基準をお話しします。

①運動後、痛みが軽減し、最後まで運動ができた場合
→『軽度の故障』→『練習継続』
②運動後、途中から痛みが再開し、最後まで痛みが続く場合
→『重度の故障』→『練習中止』
③故障後、1週間の休養をしたのにも関わらず、再開後、再発
→『重度の故障』→『2~3週間の完全休養』

これは、私が患者様とカウンセリングする際、現症状からある程度の状況を把握する際の判断基準です。
怪我や故障の箇所により様々ですが、全ての怪我に対して『休みなさい』だけでは、患者様は納得しません。

治療家や指導者として、この症状なら『継続』、これは『中止』、『休養』といった適格な判断が出来る事は、選手からの信頼を得、モチベーションアップにつながる要因の一つかと思います。

やる気の再起動

次は、少し精神的な話になりますが。

怪我や故障により、練習出来ない状態が続いたり、故障から回復できないでいると・・・
誰でもモチベーションが下がってしまいますよね。
そうなると、練習やトレーニング効率は、どんどん落ちてきてしまいます。
更に、これまでの努力を継続できない自分を責め、日々のモチベーションを保つのは、容易ではなくなってしまいます。
モチベーションが落ちてしまうのならば、一度、その状態を受け入れ、ゆっくり休養する。
そして、「やる気の再起動」スイッチを入れる事が大切です。

大きな目標設定

《やる気の再起動》
その為に、これからの自分の夢や目標を再度設定してみる。
少し大きな夢で構いません。

例えば、フルマラソン○時間以内で完走!○○大会優勝!等

そして、1年後、5年後、10年後の自分の目標設定をしてみる。

これに対して、今出来ている事、出来ない事、無理し過ぎている事を書き出してみる。

そして、自分が設定した目標や計画に対して、修正を入れたり、作成し直していく。

怪我や故障で行き詰まったり。
日々、努力はしているが、成長の兆しがなく、下がり気味の精神状態を維持される為にも。
こうした自分探しは、良い気分転換にもなると思います。
そして新しい発見を見つけるだけでも、モチベーションアップに繋がります。

日々、進歩していくその先に、大きな目標達成があることを実感する事が大事。
これが『努力の継続』を支えてくれるのです。

その為の《再起動》です。

一度、心のスイッチをオフにして、もう一度、新しい気持ちで目標を再設定してみる!

私もこの《再起動》で何度も救われました。

選手のモチベーション維持は、本当に難しいところもあります。しかし、選手の目線に立ち、選手と同じ苦しみや喜びを分かち合い、話合い、一つ一つ悩みを解決していく気持ちは大事ですね。

さて、次回は、暑い夏を乗り切った、その後の・・・。
夏場の疲労抜きについて」お話ししたいと思います。

筆者プロフィール

column_yoshida_face 吉田 浩章(よしだ ひろあき)|トレイルランナー・よしだ整骨院院長

高校・大学と山岳部に所属し、インターハイ、国体選手として活躍し、国内外の雪山を始め様々なバリエーションルートを登り活躍。社会人以降は、国内の山を活動場所とし、2005年には日本百名山、関西百名山、近畿百名山(当時27歳)で全山完登。ここ数年は、山を走る楽しさを覚え、全国のトレイルランレースやマラソン大会にも参加している。現在、和歌山県岩出市にて整骨院を経営し、アスリートやランナーへのコンディションニング及び治療に専念している。又、得意とするスポーツテーピングの講師としても活躍。

吉田浩章先生Facebook https://www.facebook.com/h.yoshida.sbb

よしだ整骨院Facebook https://www.facebook.com/yoshida.seikotsuin