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コラム

(第6回)“活性酸素”って何?

2017年11月24日 食(栄養)

“活性酸素”って何?

私たちは、日々呼吸により酸素を摂取し生命維持をしています。この酸素は、エネルギーを作る材料になるだけではなく、一部は“活性酸素”という「物質を酸化(さび)させやすい分子」に変化します。“活性酸素”は、この性質を利用して体内に侵入してきた病原菌を攻撃する役割を持っています。しかし、過剰に発生してしまうと細胞を傷つけ、老化、癌、動脈硬化など様々な病気につながることがわかっています。そして、この過剰に発生してしまった“活性酸素”の働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除く作用を“抗酸化作用”と呼んでいます。

“活性酸素”の種類

主に、以下の種類に分けられます。
◆スーパーオキシド
体内で初めに酸素から生成される活性酸素で、食事の栄養素をエネルギーに変換する際に発生します。体内で最も発生しやすい活性酸素です。

◆過酸化水素
スーパーオキシドが、SOD酵素により分解された後に作られる活性酸素で、殺菌剤「オキシドール」としてもよく知られています。

◆一重項酸素
非常に酸化力が強く毒性が強い活性酸素です。紫外線により皮膚で大量に発生し、皮膚がんをはじめ多くの病気につながることがわかっています。

◆ヒドロキシラジカル
スーパーオキシドや過酸化水素から発生する最も毒性の強い活性酸素で、老化、がん、生活習慣病、慢性疾患などを引き起こす原因とされています。

“活性酸素”の原因は?

活性酸素が過剰に発生しないようにするには、以下に気を付けることが重要となります。

◆活性酸素が発生する要因
・過食
・酸化した食品の摂取
・大量飲酒
・喫煙
・紫外線
・ストレス
・過度な運動
・薬剤の使用   など
その他にも、虚血などの病的な状態や、放射線などによっても活性酸素は発生します。

活性酸素がどのような状況でどれくらい発生しているのかが鍵となります。
上記のような生活習慣が複数ある場合は要注意!

次回は、活性酸素をどうやって除去したら良いか“抗酸化作用”のある栄養素をご紹介いたします。

<参考>
厚生労働省eヘルスネット「活性酸素と酸化ストレス」

厚生労働省eヘルスネット「抗酸化物質」

アスタリール(株)アスタキサンチンラボ「アスタキサンチンとは」

筆者プロフィール

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菊池 恵観子(きくち えみこ)|管理栄養士・学術博士

2016年、共立女子大学大学院博士課程修了。
2008年から予防医学に関する研究を始め、2014年からは東海大学医学部で、予防医学、アンチエイジング、抗酸化栄養素、運動機能と食事を中心とした研究に従事。
現在は、医療法人社団進興会せんだい総合健診クリニックで特定保健指導や栄養指導、その他女性の健康に関する研究等を実施。東海大学医学部健康管理学研究員、専門学校でのスポーツ栄養学非常勤講師、その他多方面において予防医学に関する活動を展開。