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コラム

(第9回)女性必見!ライフステージに合った栄養素

2018年02月23日 食(栄養)

若い世代の“低栄養”が危険!

近年、若い女性に多い“低栄養”。
低栄養とは、“健康的に生きるために必要な量の栄養素が摂れていない状態”を指し、一般的には食事量が減ったり、柔らかい物しか食べられなくなる高齢者に多いと言われていました。
しかし近年、若い女性の痩せ傾向は強く、低栄養の指標であるアルブミン値が3.8g/dL未満と基準値を下回っている人も多い現状です。
ダイエット志向の人だけでなく、忙しくておにぎりや菓子パン1個で食事を済ませてしまう…など、全体的に栄養素の偏りと不足を抱える人が増えています。これでは例え若くても、体力の低下、筋肉量が維持できない、骨折しやすいなどの問題が!!
まずは、主食(ご飯・パンなどの炭水化物)、主菜(肉・魚などのタンパク質)、副菜(野菜などのおかず)をしっかり摂れるような食事を心がけるようにしましょう。

妊娠前から“葉酸”摂取!

赤ちゃんの脳や神経を作る上で重要な栄養素である“葉酸”。妊婦は葉酸を摂るようにと言われますが、妊娠を計画している女性または妊娠の可能性がある女性においても、神経管閉鎖障害のリスクの低減のために葉酸を400μg/日摂取することが推奨されています。妊娠を希望している方は妊娠前から葉酸を意識的に摂取しましょう。
◆葉酸の多い食品
・海苔
・わかめ
・枝豆
・からし菜
・モロヘイヤ
・芽キャベツ
・レバー   など

更年期には“イソフラボン”“エクオール”

年齢とともに減少する女性ホルモン。
女性ホルモンの低下に伴い、骨密度の減少や、脂質異常症が増えてきます。
そこで、女性ホルモンと同様の働きをすると言われ注目されてきたのが“大豆イソフラボン”。最近の研究では、大豆イソフラボンのひとつであるダイゼインから作られる“エクオール”が、女性ホルモンと同様の働きをすることがわかってきました。しかし、エクオールは誰でも作れるわけではありません。大豆を多く摂取している日本人でも作れる人は50%程と言われています。エクオールは腸内細菌により生成されることがわかっており、腸内環境を良くすることも重要なのです。大豆の摂取はもちろん、腸内環境も整えて更年期を上手に乗り切りましょう。

<参考>
厚生労働省eヘルスネット「低栄養 / PEM(ていえいよう)」

厚生労働省eヘルスネット「若い女性の「やせ」や無理なダイエットが引き起こす栄養問題」

食事摂取基準2015「ビタミン(水溶性ビタミン)」

・文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
・Uchiyama S, Ueno T, Masaki K, et al:The cross-sectional study of the relationship between soy isoflavones, equol and the menopausal symptoms in Japanese women. Journal of Women’s Health. 2012; 21: 92-100.

筆者プロフィール

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菊池 恵観子(きくち えみこ)|管理栄養士・学術博士

2016年、共立女子大学大学院博士課程修了。
2008年から予防医学に関する研究を始め、2014年からは東海大学医学部で、予防医学、アンチエイジング、抗酸化栄養素、運動機能と食事を中心とした研究に従事。
現在は、医療法人社団進興会せんだい総合健診クリニックで特定保健指導や栄養指導、その他女性の健康に関する研究等を実施。東海大学医学部健康管理学研究員、専門学校でのスポーツ栄養学非常勤講師、その他多方面において予防医学に関する活動を展開。