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コラム

(第10回)日本型食生活を知る

2018年03月23日 食(栄養)

世界に誇る日本の“和食”、その4つの特徴

“和食”は平成25年、ユネスコの「無形文化遺産」に登録されました。それには4つの特徴が含まれています。

(1)多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
海、山、里と表情豊かな自然により地域に根差した多様な食材を多用し、素材の味わいを活かす調理道具や調理技術が使われています。

(2)健康的な食生活を支える栄養バランス
一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは、理想的な栄養バランスです。とくに「うま味」を上手に使うことによって動物性脂肪の少ない食生活を実現し、日本人の長寿や肥満防止に役立っているとされています。

(3)自然の美しさや季節の移ろいの表現
お料理に季節の花や葉などを飾りつけたり、季節に合った調度品や器を利用したりして、自然の美しさや四季の移ろいを表現し、季節感を楽しむことができます。

(4)正月などの年中行事との密接な関わり
年中行事と密接に関与しています。「食」を分け合い、食の時間を共にすることは、家族や地域の絆を深めることに役だっています。

ごはん主食の“日本型食生活”

「日本型食生活」とは、昭和50年代ごろの食生活で、ごはんを主食としながら、主菜・副菜に加え、適度に牛乳・乳製品や果物が加わった、バランスを考えた食事を指します。
ごはん中心の食事は、和・洋・中のおかずとも合わせやすく様々な食材を取り入れられることがポイントなのです。

“食事バランスガイド”で日本型食生活!

「食事バランスガイド」とは、一日に「何を」「どれだけ」食べたらいいのかを、コマの形と料理のイラストで表現したものです。コマには、5つの料理グループが描かれており、上から順に「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」となっています。上にある料理グループのものほど、しっかり食べる必要があります。5つの料理グループをしっかり摂って、コマのバランスを整えることで、全死亡と循環器疾患死亡のリスク低下することが世界の一流医学雑誌に報告されました。日本型食生活を意識し、コマのバランスを整えながら健康の維持・向上に努めましょう。

◆ポイント※バランスガイドの上から
主食:ご飯、パン、麺など →エネルギー源
副菜:野菜、きのこ、いも、海藻料理など →ビタミン・ミネラル・食物繊維の供給源
主菜:肉、魚、卵、大豆料理など →たんぱく源
牛乳・乳製品:牛乳、チーズ、ヨーグルトなど →カルシウム源
果物:ミカン、リンゴ、イチゴなどの果物類 →ビタミンC、カリウムの供給源

<参考>
農林水産省ホームページ「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました!」
農林水産省ホームページ「日本型食生活のすすめ」
農林水産省ホームページ「食事バランスガイド早わかり」
・Quality of diet and mortality among Japanese men and women: Japan Public Health Center based prospective study.BMJ 2016; 352 :i1209

筆者プロフィール

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菊池 恵観子(きくち えみこ)|管理栄養士・学術博士

2016年、共立女子大学大学院博士課程修了。
2008年から予防医学に関する研究を始め、2014年からは東海大学医学部で、予防医学、アンチエイジング、抗酸化栄養素、運動機能と食事を中心とした研究に従事。
現在は、医療法人社団進興会せんだい総合健診クリニックで特定保健指導や栄養指導、その他女性の健康に関する研究等を実施。東海大学医学部健康管理学研究員、専門学校でのスポーツ栄養学非常勤講師、その他多方面において予防医学に関する活動を展開。