menumenu
menu

パフォーマンス向上を目指すアスリートへ

Print

世界で戦う勝者の育成 ~アスタキサンチンが実現する「攻めの休息」~

 

【開会要旨】

7月26日、東京・竹橋で〈AstaReal Sports Symposium2016 世界で戦う勝者の育成〉が開催された。“4年後”に向けてスポーツやアスリートへの関心が高まる中、本シンポジウムではアスリートの育成をテーマに、指導者や現役アスリートなど各界で活躍する6名の講師から身体作りやケア、心身の育成における講演が行われた。

 


シンポジウムプログラム

 

【第1部】アスリートとアスタキサンチン

 

kikuchi3

講演要旨はこちら


kaburai2
講演要旨はこちら


yoshida2

講演要旨はこちら

 

 


【第2部】アスリートの育成

 

takamura2

講演要旨はこちら


soya2

講演要旨はこちら


kawamoto2

講演内容はこちら

 

 


【第3部】世界を目指して

 

「折れない心」

柔道家<スペシャルゲスト>

野村 忠宏

ミキハウス所属


 

パネルディスカッション  パネルディスカッションの様子はこちら

 

ファシリテイター  :川本 和久

 

進行        :大坪 千夏

 

コメンテイター   :鏑木 毅、 野村 忠宏、 征矢 英昭

 


閉会

 

ご挨拶 西田 光德

アスタリール株式会社 代表取締役社長

 



kikuchi3

 

【講演要旨】

アスリートも一般の方も、炭水化物を中心としたエネルギー源の主食、肉や魚、卵など筋肉の元となるタンパク質を摂取する主菜、ビタミンや食物繊維を多く含み体調を整える野菜が中心の副菜、歯や骨を丈夫にするカルシウムを含む乳製品、そして果物。これが食事の基本となることに変わりありません。

 

しかしアスリート目線では別のベクトルで栄養摂取パターンを考える必要があり、エネルギー源として炭水化物が枯渇した場合を考えて脂質やタンパク質を蓄えたいところ。そしてエネルギーの産生や供給を円滑化するビタミン、筋肥大や骨の強化をもたらすタンパク質やミネラル、身体機能調整に関わるビタミンにミネラル、カルシウムや食物繊維の摂取を意識することで高いパフォーマンスを発揮する身体の元となるのです。

 

エネルギーは基本的に糖質が代謝されて、TCA回路を経て産生されます。最低限の糖質が無ければこのエネルギー供給のサイクルは起こりません。タンパク質や脂質は糖質が不足する場合のエネルギー供給源となりますが、その場合もTCA回路を通るので、有酸素運動でも糖が必要といわれるのはそのためです。それだけアスリートにとって糖質摂取は重要な要素なのです。このエネルギー産生にかかわる栄養素3つをPFCバランスと呼び、厚生労働省はタンパク質(P)を13~20%、脂質(F)を20~30%、炭水化物(C)を50~65%の割合で摂ろう、という目標値を設定しており、この事からも糖質摂取の必要性が伺えますが、近年の日本人は脂肪の摂取量が増加している状況です。

 

一方、糖質を摂取すると体内で活性酸素が過剰に発生し、酸化ストレスによる生体機能の傷害(=身体のサビ)が起こります。この身体のサビは増えすぎるとさまざまな不調をもたらしますが、一般男性とアスリートとのサビの度合いを(尿中8-OHdGで)比較したところ、アスリートの方が有意に高いことが報告されています。私たちは酸素と糖を代謝して、運動などのエネルギーであるATPを生成しますが、その代謝が活発であればあるほど「活性酸素」が多く発生するため、アスリートほど身体のサビの脅威に晒されていることがわかります。

 

身体が酸化しないために必要なのは抗酸化物質です。抗酸化力が高い物質として「カロテノイド」が知られていますが、βカロテン、リコピン、ルテインなどのほか、アスタキサンチンがございます。アスタキサンチンの継続摂取によって、アスリートの身体のサビの値が低下したばかりでなく、疲労感などのQOLも軽減されたことがわかっており、今後も注目したいところです。


 

kaburai2

 

【講演要旨】

山道を走るランニング競技、トレイルランニングはヨーロッパを中心に広く人気を得ており、国内にも約20万人の競技人口がいる新しいスポーツです。最も長いウルトラトレイルレースは160キロもの距離があって、その最高峰レースが毎年8月に開催されるUTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)。フランス、スイス、イタリアに跨る、最も高い所で標高4000m、高低差の合計が1万mにもなる山岳地帯を20~30時間走り続ける過酷なレースで、世界80ヶ国から2,500人の選手が出場します。私も過去6回出場しており、40歳で出場した2009年大会では自己最高の3位に入賞する事が出来ました。

 

私は元々長距離走の選手で、箱根駅伝を目指していたのですが、故障もあってその夢は断念しました。そんな私が30歳手前でトレイルランニングを始め、40歳で世界3位になり、今年で48歳を迎える今なお世界のトップを目指せているのは2つの大きな理由があると考えています。ひとつが「体脂肪の燃焼効率が高いこと」です。

 

UTMBのように20時間以上も走り続ける競技では、体脂肪をいかに効率的にエネルギー源として使うかが重要なポイントになります。そのために長い時間をゆっくり走るトレーニングを定期的に行っているのですが、実は30代後半ごろから、トレーニングをしても単に疲れがたまってしまってしまうだけで、どうも結果につながらないということがありました。そんなときに、アスタキサンチンに出合い、2008年の終わりごろから飲み始めたところ、飲んで3か月後くらいから、登りの脚力が徐々に戻ってきまして、翌年2009年のUTMBでは、これまで持っていたタイムを1時間も縮めることができました。体脂肪を効率よく燃やしてエネルギーに変えることができる。これがアスタキサンチンの大きな特徴だと思います。

 

もうひとつの大きな理由が「メンタル」。ウルトラトレイルレースにおいては「120キロ以上は神の領域」と呼ばれるくらい、最後は人智や能力といったものは及ばなくなります。壮絶なアップダウンを繰り返して100キロ以上走り続けた結果、筋断裂による激痛や体温低下、吐き気、睡眠不足による倦怠感などが次々と襲ってきますし、終いには幻覚まで見えてきて生き地獄状態になる。どんなにトレーニングを積んでも、このラスト30~40キロだけはどうにもならないんですね。そこで鍵になるのが「心」なんです。

 

いつリタイアしても不思議じゃない状況で「やめない」選択肢をとり続けてゴールに向かえるのは決して私のメンタルが強いからじゃない。「楽しむ勇気」を持っているからなんです。これは座右の銘にするくらい好きな言葉なのですが、わかりやすく言うと、どんなに厳しい状況でも軽く受け流せる心の状態を保ち続けることで「神の領域」を乗り越えられているのではないかと。「辛いけど、こんな状況は滅多にないぞ」とある意味苦境を楽しんでいるわけです。

 

そもそも、トレイルランニングという競技自体が遊びの要素の強いスポーツで、どんな山を走っても山登り特有の高揚感を味わえます。それがあるから鍛錬を重ね、レースに出場し続けられている気がするんですね。今の目標は50歳まで世界のトップで戦うこと。僕自身がそこを目指す事にわくわくしていますし、このスポーツに出会えた事に心から感謝しているんです。


 

yoshida2

 

【講演要旨】

スポーツ治療院の院長として多くのアスリートの施術を行ってきた経験、私自身のマラソン・トレイルランニングの選手としての経験を元にお話しします。以前、アスリートは疲労が抜けるまでにどの位の期間かかるのかを、サブ3(フルマラソンを3時間以内で走るレベル)のランナーを対象に調査を行いました。肉体疲労度は安静時の心拍数を元に測定が可能で、サブ3レベルのランナーだと一般の方と比べて非常に低い。いわゆるスポーツ心臓と呼ばれるアスリート特有の現象ですが、疲れがない時ほど心拍数は低くなり、疲れが溜まっていると高くなる傾向になります。調査はフルマラソンに出場したランナー2名を、一方は回復を優先させて休息に努めてもらい、もう一方にはレース後も普段通りにトレーニングを行ってもらい、毎朝起床時に安静時心拍数を計測してもらいました。レース2日後がもっとも高い値で疲労感もこの日がピークという意見が多勢でした。レース前の心拍に下がるのは、休息に努めてもらったランナーでも10日から2週間かかっています。つまり、高いレベルのランナーでもフルマラソンを走ると10日から2週間は休まないと疲れが完全に抜けていなかったのです。

ここまで心拍数の回復に時間がかかる理由のひとつは内臓疲労にあると考えられます。高強度の運動をすると内臓疲労は筋疲労に比べて倍近くの回復期間が必要とされているからです。一方、普段通りにトレーニングを行った方は、回復に努めたランナーと比べて常に高い心拍数を示していました。ちなみに、私も同じ大会に出場し、計測しました。私はアスタキサンチンのサプリメントを7年ほど飲んでいますが、アスタキサンチンを継続的に摂取してきた自分自身の結果は、ほかの被験者に比べて疲労の抜けが早くなるのと同時に、早期にパフォーマンスを発揮できる状態となりました。個人的な実感ではありますが、アスタキサンチンの継続摂取の効果と言えると思います。

 

休むことに抵抗を感じる選手は多いと思います。しかし、練習と休養のバランスは重要です。休養を取らずに練習し続けても競技力の向上はなく、むしろ怪我の発生頻度を増加させてしまいます。休養も練習の一環で、パフォーマンスアップにつなげてあげることが選手生命の維持につながるのです。これが「攻めの休息」と言えます。

 

また、怪我をしてからではなく、怪我の予防、疲労回復、パフォーマンスアップのためにぜひ治療院を利用してください。休養の時期にケアやコンディショニングに時間を費やすことは大事です。休養して疲労回復に努めることはケガの防止にもつながりますが、特にレースから1週間前後の間に治療を受けて頂くとランナーに多いアキレス腱痛などのリスクがさらに減らせますし、レベルに応じて休養期間や今後の練習についての助言なども行えます。休養と、専門家の知識をうまく活用してよりベストな形での疲労回復とケア、コンディショニングを目指しましょう。


 

takamura2

 

【講演要旨】

これまで多くの自転車競技の選手を育成してきましたが、ジュニアの選手は心も身体も未熟です。そんな彼らに、私はまず挨拶の大切さを教えます。人間関係において最低限の礼儀である挨拶を、当たり前に出来るようにする。それが指導の根本となります。

練習の行き帰りなどに挨拶で大声を出す習慣をつけておく事は、どんな状況でも大きな声を出すための訓練にもなります。それは試合や大会で他のチームの子達やスタッフと関わる中で生きてきます。ただし、大人は子供達に挨拶しろと教えるだけでは駄目。自分から大きな声で挨拶してお手本を示さないと子供達はついてきません。

 

子供達にはけじめをつける事の大切さも徹底的に教えます。特に時間については厳しく、私どものチームでは集合時間に1秒でも遅れたらその子は練習や試合に参加させない、という方針です。けじめという点では、子供達には今やるべき事に集中する習慣を身につけて貰う事も必要だと考えています。だから、机に向かって勉強する時間も大事にしてほしいし、海外で活躍したければ英語の学習にも力を注いでほしい。スポーツに集中、勉強に集中、食事の時はご飯に集中。これがないと能力は伸びません。

 

ジュニア選手はどこかの時期で伸び悩みという問題に直面する事があります。原因はさまざまですが、そのひとつが親にあると考えています。期待のあまり何かというと口を出す親がおりますが、コーチも指導しづらいですし、何より当の子供達がコーチと親の板挟みになってしまう。また、結果について後からほじくり返す親もいけません。たとえ負けた試合でも、何かしら良かった点があるはずですから、そこを認めてあげないと子供達も次へのモチベーションが高まりません。

 

次に身体の育て方について。頑強な身体とは具体的には強い心肺機能と毛細血管の多い筋肉を持つ事なのですが、そのためにまず必要なのがLSD(ロングスローディスタンス)という、スローペースで長時間走る練習法です。これで心肺機能を鍛え、少しずつ負荷を増やしていって同時に腹筋などを入念に行い、筋肉を鍛えます。特に自転車競技はフォームの安定がタイムの伸びを左右しますので、心肺機能はもちろん体幹を固めるための筋トレは非常に大事です。

 

また、成長期の選手は故障に注意しなければいけません。食事のバランスを考え、良い整体やマッサージを活用するなど、子供の頃からの「アスリートとしての健康管理」がとても大事になってくるのです。バランスのとれた食事に加えて、サプリメントやプロテインも活用しましょう。私のところでも、中学生からアスタキサンチンを摂取するように勧めています。


 

soya2

 

【講演要旨】

運動生理学上、身体にはある程度のストレスをかけることで機能向上が図れます。その意味ではスポーツにストレスは付き物なのですが、これが慢性化してネガティブな方向に働くといけません。ストレスとうまくつきあい、コントロールすることはスポーツによる副次的効果を生むことにつながるのです。

 

スポーツの本来の目的は身体を動かすことで気分を高揚させる事にあります。スポーツは現代社会で大きな問題となっているうつ病や認知症などの改善、予防につながると考えられています。これはスポーツによる身体のストレス反応が脳を活性化させるのが大きな要因ではないかと、私どももその点に注目して研究しているのですが、見方を変えれば、スポーツは子供達の学習機能向上をもたらす事も期待できるのです。

 

人間の活動の源となるのは脳です。脳の認知機能を担う前頭葉や海馬といった部位がしっかり働かないと、いくら立派な肉体を持っていても身体は動かせません。すべての運動は脳から全身への指令によって起こっており、その身体の動きが反対に脳を刺激する。この相関関係のサイクルが回っていることが最もいい状態と言える訳です。「スポーツが人間の身体と心を育む」とは大昔から言われてきましたが、そこにエビデンスを付けるのが私どもの研究です。所属する筑波大学ヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端研究センターの名前の通り、「人間の能力を最大化する」ことが目的です。これからは筋肉と脳、両方の機能を高められる運動が注目される時代になります。たとえばヨガのような軽い運動でも認知機能が高まることがわかっており、ハードな運動だから脳にいい、というわけではありません。

 

人間の活動能力というのはそもそもそれほど高くありません。それを高めるべくトレーニングを行うのですが、そこに休養、睡眠、栄養補給をプラスすることでさらなる能力アップが期待できるのです。日本では、この「休む」部分が切り捨てられ鍛える事ばかりが重視されてきましたが、それによるデメリットがいま大きな問題になっています。トレーニングばかりではなく、疲れを予測してしっかり休み、回復のための栄養を摂る。このバランスをとることでスポーツによる気分の高揚感が味わえるわけです。また、スポーツは高意志力、すなわち「Will Power」の向上にも重要な役割を果たします。高いパフォーマンスのためには技術や体力はもちろんですが、意志力から産まれる高い発信力、つまりモチベーションが必要です。

 

モチベーションは心理状態、つまり気分によっても大きく変わります。私たちは「二次元気分尺度」という気分の変化を測定する独自のメソッドを開発しましたが、現在の気分を客観的に知ることは自分が心地よいと思える基準に調整するための指針になり得る。それが身体全体のコンディショニング改善にもつながるのです。

 

過度の運動や激務などでストレスが慢性化すると、われわれの脳の海馬は委縮し認知機能が低下してしまいます。しかし海馬はさまざまな方法で神経細胞を増やすことができ、認知機能も回復できるのです。その方法のひとつがアスタキサンチンの摂取です。私どもの研究ではアスタキサンチンを摂ると海馬の神経の新生が促され、海馬機能の向上が図れることが立証されています。脳の機能を高める「ブレインフード」として、アスタキサンチンには今後も注目していきたいと考えています。


 

kawamoto2

 

【講演要旨】

女性アスリートに限った話ではなく、世界で勝てるかどうかは、練習の量と質が左右します。やはり量はこなさないと勝てません。しかし、量をこなすと疲れてしまい、その後思うような練習計画が立てられないジレンマにも陥ります。そこで私たちが注目したのが運動すると体内で発生する活性酸素。これは適量であれば細胞の保護に役立ちますが、過度に出ると細胞の老化や組織の衰えといったデメリットにつながる。特に女性は特有の体調変化がありますので、この活性酸素による身体への影響と、抗酸化力の変化度合を調べられる機械を導入し、女性アスリートのコンディションを把握する試みを行ったのです。実験は女子陸上選手数名を対象に行いました。

 

よく言われるのが吸った酸素の2~3%が体内で活性酸素に変化するということ。つまり、有酸素運動を続けるほど活性酸素の発生量も多くなるのではないかと。その仮説を基に実験を行ったのですが、意外にも長時間にわたりたくさん酸素を吸ったはずの持久系の運動を行った被験者よりも、無酸素に近い全力ダッシュを10秒間×3セット繰り返した被験者の方に顕著な活性酸素反応が出ました。この結果から考えられるのは、運動中の酸素吸引量は少なくても、全力ダッシュの後にゼエゼエハアハアと呼吸する。これが大量の活性酸素を作っているのではないかという事なのです。

 

では、増えた活性酸素はその後の練習にどう影響するのか。これについてもその後2週間にわたり調査したところ、大量発生した被験者はやはりパフォーマンスがなかなか上がらなかった。そして、徐々に活性酸素への反応が減少してきた頃にパフォーマンスが再び高まって来たんです。これらの結果から、やはり身体の状態を把握するうえでは活性酸素が大きな鍵を握ることを実感しました。

 

一方で、体内の抗酸化力を高めれば高強度の練習をこなしても活性酸素の発生量は抑えられ、計画的に練習できます。そこで、福島大陸上部では数年前から優れた抗酸化力を持つというアスタキサンチンを摂取するよう部員たちにすすめています。実験でも、活性酸素が大量発生した部員がアスタキサンチンの摂取後に抗酸化力が増し、それと共にパフォーマンスも上がったことが証明されています。これはオリンピック出場選手への実験でも同様でした。しかし先にも申しました通り女性には生理があり、その時は著しく活性酸素が発生します。今後は、そのあたりに抗酸化力がどう影響するのかを見極めながら女性アスリートのコンディショニングや強化計画につなげていければと考えています。


 

【パネルディスカッション要旨】

 


テーマ「勝つための質の高い休息」

 

川本 実力の高い選手ほど、疲れがなければ勝てる。とはいえただ休めばいいかと言うとそうではなく、疲れの状態を把握し、良い休み方を考えなければなりません。

 

野村 自分は現役時代、休むのが上手な方で、練習も休息も質を大事にしていました。試合に向けて毎日やるべきことをキッチリこなし、あとはしっかり休む。時間的には他の選手よりも多く休んでいたかもしれませんが、それが勝つためにベストな手段だったんです。

 

鏑木 トレイルランニングは10時間以上休みなしで走り続けなければいけない競技。僕の場合は必要以上に休息にセンシティブにならず、自然体でいられればと思っています。

もっとも重視しているのは持久力で、効率よく体脂肪をエネルギーに変換できるような食事と身体づくりを心がけています。特にアスタキサンチンに出合ってからは疲れがたまりにくくなり、以前よりスタミナが切れにくくなったという実感を持っています。

 

川本 私も運動後の疲労回復効果が期待できるアスタキサンチンに数年前から注目しています。激しい練習の後は体内で活性酸素が大量発生し、さまざまな組織に悪影響を及ぼしてしまう。高強度のトレーニングを継続するには、アスリートは活性酸素をいちはやく除去する必要がある。その働きをしてくれるのがアスタキサンチンなのです。

 

川本氏は、過去にアスタキサンチンがスポーツ分野にもたらす効果について研究し、その有用性を測ったことがあるという。

 

川本 アスタキサンチンは体内の酸素運搬能力や持久力の指標となる有酸素性能力、ミドルパワー(40秒間の全力運動能力)、さらには間欠的無酸素性運動能力の向上に役立つのではないかと考えています。事実、アスタキサンチンを摂取した選手の多くは摂取前よりもパフォーマンスがアップしています。

 

他にも、アスタキサンチンの摂取が活性酸素による筋肉や細胞へのダメージを抑えている報告や、アスタキサンチンを一定期間摂取することにより、赤血球に消化吸収されて血液の流動性に著しい改善効果がみられたという報告もあるという。

 

大坪 最後にパネリストの皆さんと川本先生から次世代のアスリートを指導する方へのメッセージを頂ければ。

 

征矢 世界で戦うアスリートこそ、快適さを追い求めること。この視点を選手も、指導者側も持つ事が大事ではないでしょうか。

 

鏑木 スポーツで大事なのは、勝つことよりもその中で何を得られたかって事だと思うんです。スポーツの経験は自分の生きる道を切り開く事につながるはず。だからこそ、指導する立場の人にはそこを踏まえて子供たちに接してほしいと思います。

 

野村 アスリートとして世界の勝者になるのはほんの一握りです。でも、トップになれなかったからってそれは負けじゃない。それぞれのレベルで必死になって上を目指す、それ自体に意味があると思うんです。子供達には真剣に取り組むなかでいろんな世界を見てほしいと思うし、指導者の皆さんにはその環境づくりに取り組んでほしい。スポーツを経験することで「人生の勝者」になれる。日本のスポーツがそんな存在になればいいなと願っています。

 

川本 自分も指導者という立場ですが、選手と一緒に人生を楽しむ意識で日々を過ごしています。それはとても幸せなことだし、「教えるって素晴らしい事だな」と実感しています。もちろん責任も伴いますが、その分やり甲斐を得られる一生の仕事ではないでしょうか。